
当院は、近視進行抑制治療(オルソケラトロジー、多焦点ソフトコンタクトレンズ、低濃度アトロピン)を行っています。
まず、近視を確認するために診察にお越しください(保険診療)。
その際に説明を聞いた上で治療開始を希望された場合は適応検査を予約致します(自費診療)。
- オルソケラトロジー
- 多焦点ソフトコンタクトレンズ
- 低濃度アトロピン
オルソケラトロジー
オルソケラトロジーとは
取扱いレンズ
当院では「マイエメラルド(Emerald™)」を使用しています。
世界各国で承認されているオルソケラトロジーレンズ
当院で使用しますオルソケラトロジーレンズ:マイエメラルド(Emerald™)は、米国FDA・ヨーロッパCEマーク認可の長年世界各国で使用実績のあるレンズになります。
アジア各国でも長年使用実績があり、日本国内でも複数の大学病院にて臨床試験が行われ、日本人の角膜形状に対して効果と安全性が厚生労働省に認可されております。
レンズデザインの幅広い選択が可能
人それぞれ角膜の形状は千差万別です。一人ひとりにあったレンズデザインが必要です。
独自のアルゴリズムによって、それぞれの患者様の角膜形状に合わせたレンズをシンプルに選択できます。
マイエメラルドの特徴として、独自のアルゴリズムによって1回目のレンズ選択で適合性80%、2回目のレンズ選択で適合性95.5%以上を実現しています。
※ Euclid社調べ
良好なレンズフィッティング
オルソケラトロジー治療では、レンズのフィッティングが適切であることが非常に重要です。マイエメラルドはレンズの設計が工夫されており、良好なフィッティングを得やすくなっています。フィッティングが良いことは、治療開始後早い時期からの裸眼視力の向上にもつながります。
高い酸素透過係数
通常のコンタクトレンズとは異なり、オルソケラトロジーレンズは夜間就寝中に装用するため、角膜への酸素供給が限られた状況で使用することになります。レンズには高い酸素透過性が求められますが、マイエメラルドの酸素透過係数は、他の承認レンズと比較しても高い値となっており安心して使用することができます。
オルソケラトロジーの仕組み

オルソケラトロジーはこんな方におすすめ
メリット
- 日中は眼鏡・コンタクトレンズを装用せずに裸眼で過ごせる
- スポーツ中の安全性やレンズが外れる不安がない
- 角膜が柔らかい若い方の場合、近視の進行を抑制する効果がある
- 治療を中止すれば、角膜の状態が元に戻る
- 外科的な治療が不要
デメリット
- 強度の近視や乱視には不向き
- 原則として毎晩装用する必要がある
- 毎日のレンズケアが必要
- 定期的な検診が必要
- 保険外診療のため、やや高額である/li>
治療スケジュール
| 事前相談(保険診療) | |
| 視力検査(眼の状態を検査します) | |
| トライアル装用(要予約) | |
| 適応検査で問題がなければ、院内で30分〜1時間程度装用していただきます。 その後、1週間のテスト装用治療を行います。 |
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| 治療開始 | |
| 効果が確認できたら、本治療を開始します。 | |
| 定期検診 | |
| 検診は、翌日、1週間後、1か月後、3か月後となり、以降3か月ごとの検診となります。 眼やレンズの状態を定期的に確認します。 |
オルソケラトロジー 処方費用・保証
処方費用
両眼=165,000円(税込) 片眼=82,500円(税込)
※強度近視や乱視用の特注レンズの場合は 両眼=180,000円(税込) 片眼=90,000円(税込)
検査費用
初年度の検査費用は上記の処方費用に含まれます。
2年目からは、3カ月ごとの定期検査費用として、年間22,000円(税込)を初回時に頂きます。
洗浄保存液等のケア用品は別途購入費用がかかります。
保証
1年以内のレンズの破損は左右1回ずつ保証がございます。(紛失は対象外)
※レンズ破損交換にはレンズに刻印されているシリアルナンバーの確認が必要になります。
レンズの交換
破損・紛失・更新の場合→片眼=44,000円(税込)
※強度近視や乱視用の特注の場合は片眼=55,000円(税込)
その他
- 初診での適応検査には、5,500円(税込)がかかります。
- トライアル体験費用には、5,500円(税込)がかかります。
- 体験装用期間中は、保証金として、両眼の場合60,000円、片眼の場合は30,000円お預かり致します。
- 継続される場合、保証金は処方費用に充当致します。
- 継続しない場合、保証金はケア用品代や管理費などの5,500円を差し引いた金額を返金致します(トライアルレンズ返却要)。
- トライアルレンズを破損、紛失した場合には保証金を回収させていただきます。
多焦点ソフトコンタクトレンズ(マイサイト)
マイサイトによる近視進行抑制
MiSight 1Day(マイサイトワンデイ)は、近視進行を抑制する効果が科学的に示されている小児向け1日使い捨てソフトコンタクトレンズ(多焦点ソフトコンタクトレンズ)で、海外では幅広く使用されています。日本国内では2026年2月より発売が開始され、当院でも取り扱っています。
マイサイトの構造
マイサイトは、同心円状に交互に異なる屈折度数が配置されている構造(デュアルフォーカスデザイン)になっています。通常の近視矯正用のソフトコンタクトレンズとは異なり、1枚のレンズ内に異なる屈折度数の領域が存在するため、多焦点ソフトコンタクトレンズに分類されます。
近視を矯正するための「屈折矯正ゾーン」と、近視進行を抑制するための「トリートメントゾーン」が存在することで、近視の矯正と進行抑制を同時に行います。トリートメントゾーンを通過した光は、網膜の前方に焦点が合うようになっており、このデフォーカスが近視の進行抑制効果をもたらすと考えられています。
マイサイトの特徴
小児の近視進行を抑制する目的で開発された1日使い捨てのソフトコンタクトレンズで、「近視の視力補正および進行抑制」を目的として、厚生労働省から最初に承認を受けた唯一のレンズです(2025年8月時点)。発売元はクーパービジョン社です。
高い近視進行抑制効果
調節麻痺下における他覚的等価球面度数の変化量からみた近視進行抑制率は、マイサイト装用開始から最初の1年で平均69%、2年後と3年後で平均59%と報告されています。
1日使い捨てタイプで衛生的
1日使い捨て(1Day)タイプで、レンズケアが不要です。毎日新しいレンズで衛生的であるため、初めてコンタクトレンズを使用するお子さまでも扱いやすいです。
強度近視でも使用可能
レンズ度数の製作範囲が-0.25D〜-10.0Dと広いため、近視が強い(強度近視)の方でも使用することができます。マイサイトと同様に近視の進行抑制効果を持つオルソケラトロジーは、-4.0D程度までの近視が適応になるため、強度近視の方では使用できません。
マイサイトの装用方法
近視を矯正する一般的なソフトコンタクトレンズと同様に、日中の起きている間のみ装用します(就寝前には必ず外してください)。最初は短時間の装用から開始し、慣れた後には「1日10時間以上、週6日以上」の装用を行うことが、適切な近視の進行抑制効果を得るために重要です。
通常のコンタクトレンズと同様に、目の充血や痛みなどの症状が出た場合には、速やかにレンズの装用を中止して眼科を受診するようにしてください。
- オルソケラトロジー
- 多焦点ソフトコンタクトレンズ
- 低濃度アトロピン
低濃度アトロピン
当院では小児の近視進行を抑制する参天製薬「リジュセア®ミニ点眼薬」の処方を行っております。
この治療は1日1回就寝前に点眼することで、現在の近視の進みを抑制する治療法です。
リジュセアミニ点眼は、近視進行抑制の有効な手段の一つですが、点眼薬だけで近視の進行が完全に止まるわけではありません。
他の近視進行抑制治療との併用で効果が高まることがわかっています。
- オルソケラトロジー(就寝中に特殊なコンタクトレンズを装用する治療法)
- 近視進行抑制コンタクトレンズ「マイサイト」(承認済み)
- 近視抑制設計の眼鏡(審査中)
また、子どもの生活習慣も近視進行に大きく影響します。
- 日中の屋外活動時間の確保(1日2時間以上が推奨される)
- 適切な読書距離・画面との距離の習慣づけ
リジュセアミニ点眼の保険適用
保険適用になるのは「診察費・検査費」のみ
厚生労働省は2026年6月から、リジュセアミニ点眼を処方する際の診察費と検査費を、公的医療保険の対象とする予定です。
具体的には、以下の費用が保険適用(※選定療養)となります。
- 診察費
- 視力検査費
- 屈折検査費
これらは通常の眼科診療と共通する検査であり、リジュセアミニ点眼の処方に伴う診療部分として保険で扱われることになります。
※選定療養(せんていりょうよう)とは:保険診療と自由診療を併用できる制度
薬剤費(点眼薬そのもの)は引き続き自費
誤解を避けるため、費用の内訳を整理します。
- 診察費・検査費 → 保険適用(選定療養の枠組み)
- リジュセアミニ点眼薬 → 引き続き全額自費
「リジュセアミニ点眼が保険適用になった=薬も無料になる」というわけではありません。あくまで診療部分が保険の対象となります。








